
成増の平屋
東京都板橋区
「終の住処」から「住み継ぐ家へ」
ここは、住まい手さんが70年以上前に嫁がれた家を終の住処として、さらに息子さん夫婦が住み継ぐ家として建て替えられた住宅です。建て替え前は増築を繰り返し、今は使われていない場所や段差の多い住宅でしたが、庭の立派な松や、代々使われてきた建具などの「思いを残すもの」は活かし、平屋ながら面積を抑えた家となりました。
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将来的に車椅子での移動ができるようバリアフリーの計画がされているこの家は、部屋間のすべての建具で引き戸を採用することで段差をなくし、玄関・アプローチ・トイレ・洗面・脱衣所などは間取りに余裕を持たせて設計されています。
また、快適な温度環境を保てる性能を確保し、家の各場所での温熱環境もバリアフリーとなるよう計画されています。断熱性能や日射の取り込み方、建物内の通風など、設計段階でのシミュレーションを通して温熱環境に興味を持たれた住まい手さん。建て替え後は「寒い日のトイレ・脱衣所でも15度を下回りません」「夏の日差しが室内に入ることなく遮られています」など、快適な暮らしを楽しんでいる様子をご報告頂いています。

窓を引き離しにすることで庭を一望できるリビング

廊下からダイニング・リビング・洗面脱衣室まで続く空間

大きな造り付け収納

車いす利用に配慮した一坪サイズのトイレ

既存の建具を再利用した建具と、その建具と高さを合わせた漆塗りの造作収納
【建物性能】
①延床面積104㎡(31.5坪)
②長期優良認定住宅
③断熱性能
Ua値:0.40 HEAT20:G2
④気密性能
C値 :0.47
⑤耐震性能:等級3
UA値:外皮平均熱貫流率
C値:相当すき間面積
